2023年11月10日

日本に多い家族経営の美容室について!メリットなどを詳しく紹介

日本全国には約26万4千の美容室があり、その数は年々増えています。また美容室の大部分は個人経営で、経営者か家族とともに営業しています。家族経営が多いのは、家族経営にはメリットが多くあるからです。また市場規模などから、家族経営の美容室のほうが適している環境もあります。今回は日本に多い家族経営の美容室について、特徴やメリットなどを詳しく紹介しましょう。

1. 美容室の現状

厚生労働省は2023年1月19日付に、令和3年(2021年)度衛生行政報告例を出しています。これによれば美容室は26万4223軒あり、過去最高です。その数は年々増えています。

またデータは少し古いものの、厚生労働省の平成27年(2015年)度の、美容業施設284 軒についての調査結果があります。そのなかで経営主体について調査したところ「個人経営」が、88.7%を占めていました。「株式会社・有限会社」は10.6%です。

1-1. 大部分の美容室は家族経営

美容院を従業者数の規模でみると、「1人」が32.4%と高く、全体の約3割を占めています。「2人」が28.2%で「3人」が12.3%、そして「5人~9人」が7.4%です。5人未満の美容室が全体の約8割を占めています。また個人経営が88.7%、株式会社・有限会社が10.6%です。圧倒的に個人経営が多いのも実情となっています。

2. 家族経営の美容室のメリット

家族経営の美容室が多いのは、それだけメリットも多いからです。この章では家族で運営する美容室のメリットについて詳しく紹介します。

2-1. 経費削減効果

家族で美容室を経営する大きなメリットは、経費削減です。第三者を雇用する場合は雇用関係など遵守すべき項目が多く、無理のいえないことも多くあります。その点家族であれば少々の難題も受け入れてもらえる傾向があります。

また第三者を採用する場合は書類選考や面接、応募者との連絡など採用事務に、かなりの手間と時間がかかりがちです。さらに採用してもすぐに退職されるケースもあるでしょう。そのような面からも家族を従業員にすると、安心して信頼しながら仕事ができます。

家族を従業員にすると、所得を分散も可能で節税効果もあります。1,000万円の所得でも、個人一人であれば、1,000万円すべての所得が一人に帰属するのです。しかし家族二人の所得にすれば、一人が500万円になりトータルの所得税・住民税も安くなります。

2-2. 無理が効きやすい

多くの場合家族で美容院を経営すると、通勤時間や通勤費がかかりません。また子どもがいても仕事しやすい環境といえるでしょう。とくに自宅に美容院を併設すると、家事と育児と仕事を両立させながら、美容院を運営できます。

2-3. 安心感がある

家族で美容室を経営する場合、身内であることの安心感があります。第三者を従業員として雇用すると、一緒に働くうえで仕事の進め方が問題になるかもしれません。経営方針や基本的な相性の問題などで、離職の心配をしなければなりません。

また育児中の従業員の場合は急な休みや、子どもさんの送り迎えなどを優先させる場合もあります。一方で家族の場合、そのような問題は家族全体で対応可能です。人間性も十分理解できていて安心して業務に集中できるのです。

3. 家族で美容室を行うデメリットと注意点

家族で美容室を営業する際に、デメリットもあります。私生活の時間も業務時間も一緒にいることが多く、仕事とプライベートが分けにくい面もあります。オン・オフの区別がつけにくくなるでしょう。家族とはいえ、常に一緒にいることが苦痛に思えることもあるようです。

3-1. 他の従業員との間で微妙な関係が生じる

家族従業員を使い、家族以外の従業員を雇用する場合は、待遇面を含め家族従業員に甘くなりがちでしょう。他の従業員は不満を持ちやすい傾向があります。そのため技術力がありながら、離職することも増えることがあります。家族従業員にも勤務状況を厳しくチェックし、家族以外の従業員から不満が出ないように心がけましょう。

3-2. 税務関係は慎重に!

美容室を経営するうえで、税務関係の問題が出ていきます。家族経営の場合は家族の誰か一人が経理担当になるでしょう。そこで経理面から税金関係に、社会保険の問題もあります。会計業務の効率化が図れる、最新の会計ソフトを利用することもおすすめです。

また信頼できる税理士さんに相談することもおすすめできます。顧問料は高くなりがちなものの、よく交渉して可能な限り廉価で契約しましょう。税理士さんに依頼することで、本業の美容室の運営に集中できます。

4. まとめ

紹介した通り、規模の小さい美容室は家族が協力して働くケースも多く見られます。それだけメリットが多くお店の環境もあり、家族で美容室を運営することがおすすめの場合もあるのです。また起業したばかりの時期は、他人を雇わず家族の助けを借りましょう。そのうえで美容室を軌道に乗せるのが、賢明な営業方法といえます。

「株式会社アンプ」は京都市右京区西京極はじめ、さまざまな場所で出店しております。現在京都でunpeu hair.桂店・unpeu hair.六地蔵店、unpeu hair.西京極店・unpeu hair.二条店の、4店舗の美容室を営業中です。約30名の従業員は平均年齢26歳と、若いスタッフが多い職場です。従業員全員が明るく、お互いに切磋琢磨しながら楽しく働いています。

弊社の経営理念は、どこよりも『売れるスタイリスト』となることです。そしてスキル・責任感・人間性を高め、美容を通じて社会貢献を行うことです。そのための労働環境も充実させ、日ごろから従業員全員が目標を共有しています。目標を達成していくことで従業員はじめ、当美容室に関わる全ての人の幸せがアップすることを目指しております。ぜひともお気軽にお問い合わせください。