2023年11月10日

美容師になるにはどうすればいい?美容室への就職までの道のりを徹底解説!

美容師を目指す人にとって、美容室に就職するまでの道のりは知っておきたい事柄でしょう。高等学校を卒業後に美容系の専門学校に進み、資格を取って美容室に就職するという道のりを辿る人が多いものの、実は違った道のりで美容師になる夢を実現する人もいるのです。そこで今回は、美容師になるまでの道のりを解説していきましょう。

1. 美容師になるための道のりは?

美容師になるには、国家資格「美容師免許」を取得しなければなりません。そして美容師免許を取得するには、所定の学校で学び決められた課程を修了することで受けられる国家試験に合格する必要があります。つまり美容師になるための道のりは、美容師になるための学校を卒業して国家試験を受けて、無事合格し美容師免許を取得した後、美容室に就職することになるでしょう。

次の章から、「美容学校に進学」「美容師免許の国家資格に合格」「美容室に就職」の3つに分けて美容師になる道のりを詳しく解説していきましょう。

2. 美容室への就職への道のり①美容学校に進学

厚生労働省の定める美容師法によると、美容師免許高等学校卒業後、都道府県知事が指定する美容師養成施設で必要な学科・実技を学んだ上で、美容師試験に合格した者に美容師免許が与えられることになっています。この「美容師養成施設」について解説していきましょう。

2-1. 美容学校とは?

厚生労働省の指定する美容師養成施設とは、一般的には「美容学校」と呼ばれます。多くの場合「〇〇美容専門学校」というような名称が使われているのは、ご存知でしょう。

2-2. 美容学校の入学条件は?

多くの美容学校は、高校卒業以上を入学条件に掲げています。高校卒業後に美容系専門学校の昼間課程に入学し、美容師を目指すのが一般的でしょう。ただし、通信課程の入学資格は「中卒以上」の事も多いほか、高等専修学校も中卒または高校中退から入学可能です。

2-3. どのような課程がある?

昼間課程とは日中開講されている美容学校で、週5日みっちり学べるので2年間で修了します。夜間課程は夕方または夜に開講する美容学校で、仕事をしながらでも通えるのが特徴です。2年で修了するところもあれば、2年半かかるところもあります。

昼間課程と夜間課程は学校に通いますが、主にスクーリングとレポート提出で学んでいく形式が、通信課程です。通信課程はある程度自分のペースで学習を進めていけますが、最短でも3年間はかかります。

中卒や高校中退からでも入学できるのが、美容の高等専修学校です。美容師試験の勉強ができるとともに、高校で学ぶ内容の授業もあるのが特徴です。高等専修学校なら、美容の知識・技能の学習とともに高卒程度資格の取得も目指せます。卒業までの期間はおよそ、2年から3年です。

2-4. 「必修8科目」とは?

昼間課程・夜間課程・通信課程では共通して、「関係法規・制度」「衛生管理」「美容保健」「美容の物理・科学」「美容文化論」「美容運営管理」「美容技術理論」「美容実習」の8科目を、必修科目として学びます。また、必修8科目以外にも美容学校が独自に設定する「選択必修科目」があります。

3. 美容室への就職への道のり②美容師免許の国家試験に合格

美容学校で所定の課程を修了したら、いよいよ美容師免許の国家試験の受験になります。

3-1. 受験資格は?

国家試験を受けるには、昼間課程・夜間課程なら2年以上、通信課程なら3年以上を終了していることが条件となります。

3-2. 試験内容は?

試験には筆記試験と実技試験があり、それぞれ別日に実施されます。この両方に合格しなければなりません。筆記試験では、感染症などの衛生管理、人体の構造や皮膚学、関連制度や法案、美容理論など幅広く出題されます。実技試験では、ウィッグを使ったカッティングとセッティングの技能を行います。

3-3. 美容師免許の国家試験の合格率は?

美容師免許の国家試験は、冬と夏の年2回開催されます。冬の試験の合格率は80~90%、夏の試験の合格率は50~60%となっています。ただ、冬と夏の試験で問題の難易度に差があるわけではありません。冬の試験は美容学校で試験対策を万全にして挑む卒業間近の学生が多く受験するため、合格率が高くなっているのでしょう。

3-4. 合格したら申請に必要なものは?

国家試験に合格したら、免許の申請をしましょう。申請には次のようなものが必要になります。

・免許の申請書
・戸籍抄本(戸籍謄本)または発効から6か月以内の本籍記載の住民票
・収入印紙
・登録事務手数料の受領証または明細

4. 美容室への就職への道のり③美容室のアシスタントに就職

美容師免許を取得後は、美容室に就職して数年間アシスタントとして修業を積みます。その後、1人でカットやパーマ、カラーなど一通りお客様に施術できると判断されたらスタイリストとして活躍することになります。実は美容室の中には、美容師免許がなくてもOKだと求人を出しているところもあります。その場合、アシスタントやスタイリストのサポート業務を行いながら、通信課程で資格取得を目指していくことになるでしょう。

5. まとめ

美容師になるには、美容師の国家資格を取得する必要があります。そのためには、高校卒業後に昼間課程の専門学校に進むしかないと思われがちですが、実は働きながら夜間課程で学んだり、美容室で働きながら免許取得を目指したりする道のりもあるのです。

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