美容専門学校卒業後には美容院や美容関連に就職可能！主な内容を解説

毎年2万人ほどの方々が美容専門学校に進学しています。その方々の美容専門学校卒業後は、どのような仕事に就いているか気になるところでしょう。美容師の国家資格を取得後に、大多数の方は美容師として就業されます。しかしなかには美容専門学校で学んだ知識を活かして、美容に関連するさまざまな進路を選んでいる方もみられます。今回は美容専門学校を卒業後の、進路などについて詳しく紹介しましょう。

1. 美容専門学校とは

美容の仕事には、美容師以外にヘアメイクアーティスト、美容部員・ネイリスト・エステティシャンなどさまざまな職業があります。そのなかで美容師になるには国家資格が必要で、そのための勉強を専門にする学校が美容専門学校です。美容専門学校について以下詳しく紹介します。

1-1. 美容専門学校の授業内容

美容専門学校の授業には「実技」と「学科」の2種類があります。その両方を履修し、美容師国家試験合格レベル以上になるまで、勉強することが必要です。

1-2. 学科授業（座学）

美容専門学校の学科では、美容師としての総合的な知識を学びます。具体的には衛生管理・保健・美容関係法規、美容技術理論・文化論などです。具体的な内容は次の通りです。

· 感染症予防の消毒方法に予防衛生、公衆衛生管理や環境衛生を学ぶ「衛生管理」
· 人体構造や機能に、皮膚や毛髪を健康的に保つ方法や皮膚疾患の知識を学ぶ「保健」
· 美容のプロとしての社会的責任や美容関連の法令や制度などを学ぶ「関係法規・制度」
· 薬剤の基礎知識や美容器具の正しい使用方法を学ぶ「物理・化学」
· 国内外のヘアスタイル・ファッションの変遷や、造形を学ぶ「文化論」
· マーケティングの基本となる理論や経営管理、労務管理・接客方法を学ぶ「運営管理」
· 美容器具の取り扱いに技術の基礎から応用まで学べる「美容技術理論」

1-3. 実習授業（実技）

実技の授業はカットやワインディング、オールウェーブセッティングなど現場ですぐに求められる専門的な技術も学べるのです。美容専門学校は現場で使える実習が重要になり、学科よりも時間割は多く割り振られます。プロの美容師として第一線で活躍できるレベルを目指して授業が行われ、美容師国家試験の範囲を重点的に学習できます。

2. 美容専門学校卒業後の進路

美容専門学校だけに、ほとんどの方が美容系の仕事に就きたいという意欲が高いでしょう。就職先として美容系の職業を選択する方が大部分です。しかし美容専門学校で学び、美容師の国家資格を取得して、美容師以外の職業に就く方もいます。美容専門学校卒業後の進路は、以下のような職種があります。

2-1. 美容師

美容専門学校卒業生の進路としては、多くの方が美容師として働きます。卒業後に美容師の国家試験を受験して合格し、実家の美容院で働いたり大手の美容院チェーンに就職したりする方が多数です。

2-2. ヘアメイクアーティスト

ヘアメイクアーティストは、ブライダルサロンで花嫁さんにヘアメイクする仕事です。そのほかにはヘアメイク専門の事務所に就職できます。テレビや映画やCMなど、芸能界で活躍するタレントさんやモデルさんにヘアメイクをする仕事もあります。さらにファッションショーや企業イベントに出演するモデルやタレントさんに、ヘアメイクをおこなう仕事もあるのです。

2-3. メイクアップアーティスト

ヘアメイクとともにお化粧、つまりメイクに関わる仕事をしたい方は、メイクアップアーティストになる道があります。こちらも芸能人の方やモデルさんに対し、メイクをするのが主な仕事です。

2-4. 美容部員（ビューティーアドバイザー）

こちらもメイクに関連する職業になります。美容部員（ビューティーアドバイザー）の仕事にも就けます。化粧品メーカーに就職し、百貨店や化粧品専門店やドラッグストアなどで、お客様の悩みや相談を受けます。そして的確なアドバイスを行い、化粧品を紹介してメイクをする仕事です。

美容部員は主に、化粧品メーカーの社員として企業に勤めて働く方法があります。また百貨店やドラッグストアなどの、小売店に就職するケースがあります。

2-5. ネイリスト

最近は美容専門学校卒業後、ネイリストとして働く方もいるでしょう。仕事内容としてはお客様の爪の手入れをしたり爪のデザインをしたり、より爪を美しく見せる仕事です。具体的には「ネイルケア」「ネイルカラー」「ネイルアート」の、3つの仕事になります。ネイルサロンに就職して経験と実績を積み、独立開業する方もいます。

2-6. アイデザイナー

アイデザイナーは、最近話題の職業でまつ毛に関するプロフェッショナルです。魅力的な目元をつくるために、人工のまつ毛を使ってボリュームアップしたり、まつ毛をカールさせたりします。魅力的な目元を演出するのが、アイデザイナーの仕事です。

アイデザイナーは主に美容サロンで働きます。しかし、近頃はまつ毛の美容の特化したアイラッシュサロンも増加中で、アイラッシュサロンに就職もできます。

2-7. エステティシャン

エステティシャンとしてエステサロンに就職するケースもあります。エステティシャンの仕事は「お客様を綺麗にすること」です。具体的には「ボディケア」「脱毛」「フィエシャル」「リフレクソロジー」などが含まれます。エステティシャンは髪以外の体の部分を綺麗にする、スペシャリストです。的確なアドバイスをするために、美に関する豊富な知識が必要な仕事です。

3. 美容専門学校卒業後の就職状況

美容専門学校卒業後の就職については、美容に関する専門的な学校だけに美容系の仕事に就きたい意欲が高い学生も多くいます。実際に卒業後、美容関連の仕事に従事する方が大多数です。また美容関連の企業からの求人も多く寄せられます。

一般的に美容専門学校の就職サポートも充実していて、学校と関連が深い大手の美容サロンなどから求人が多くあるのです。さらに美容関連企業は、美容学校に特化して求人することも多くあります。美容関連の仕事を希望する美容学校の学生からみれば、効率的な就職活動が行えるのです。

4. まとめ